風炉 大円之草の復習予習


文月…すっかり暑くなりましたね。七夕も終わり、一時的に雨が止んでいます。梅雨空は青空ではなく、光沢のある白に近いですね。

朝は、うるさくない程度に蝉が鳴いています。皆様、体調を崩すことなく、お過ごしでしょうか?

さて、

今週は、風炉 大円之草の稽古ですので、復習予習しております。

円草は、ある意味 “一番ややこしい”と思ってます笑。

自分で書いた”覚書き”…読み返してますが、昔書いたものは、少しわからなくなっていたり>_<

ですが、四ヶ伝以上の稽古は、本などはありませんから、稽古の後、自分でコツコツと書いて覚えていくしかないのです。「ローマは一日にしてならず」です。。これも修行です。。

大円之草とは

裏千家十三代円能斎ご考案された、大円盆をもって行う格外の奥秘の手続きです。

準備は…

大円盆には、右上に唐物茶入、左に和物茶入、手前に天目茶碗(天目台)、茶杓は止節を仕込みます。仕込んだ大円盆は、水指の前に飾ります。建水は唐銅、蓋置は竹を用います。

手順覚え書き

茶道口に座り、襖の前中央に建水、建水と膝の間左に蓋置を置き、蓋置の上に柄杓の合を上向きに横一文字に置き、手のひらを全てついて、襖を開ける。

右手に柄杓と蓋置を横一文字に持たせ、左手に建水もって入り、すぐに襖を閉める。

席に進み、定座の三膝前に座り、建水は進めた位置(上げ下げなし)に置き、左手で右膝を押さえ膝を右、左、右と進め定座につく。

柄杓を縦にし、左手で扱いながら蓋置を薬指小指で持ち、柄杓を抜き取るようにして柄杓をかまえる。

蓋置は炉のほうから三目三目の位置に置き、柄杓を蓋置上に真っ直ぐにひき、主客総礼をする。

盆を前に置き、天目茶碗は天目台ごと火窓に置く。

唐物茶入を両手でとり盆中手前に置き、仕覆を脱がせ、右膝線上に置く(打ち返し無し)。袱紗を真にさばき茶入を清め、茶入を仕覆の上に両手で置く

和物茶入をとり、盆中手前に置き、仕覆を脱がせ、火の方に打ち返して、左膝線上におき、袱紗を行にさばいて(四方さばき)、茶入を清め、茶入を仕覆の上に置く。(和物扱い)


袱紗はそのままで外側二つ折りにし、右手で持たせたまま、両手で盆をもち、少し右に傾け、袱紗で盆を清め、袱紗は腰につける。

揉み手をし、唐物茶入を戻し、和物茶入と戻し、仕覆を両手で合わせ、右(唐物仕覆)が上にして、右手で下を持ち、釜と水指の間に置く。

その手で天目茶碗を持って盆中に取り込み、袱紗を草にさばき、茶杓を象牙の扱いで拭き、扱盆の右斜め手前に置く。


茶筅を建水の右肩に置き、袱紗を折り返して水指の蓋を「二」と拭き、袱紗を左手に持って茶巾を蓋の上に置く。

袱紗を右膝前におき、右手で柄杓を取り、かまえ、袱紗で釜の蓋開ける、袱紗を右膝前に置き、湯を汲み、左手をそえて茶碗に入れる。


こゆすぎをし、手で露切り、また一杓お湯を入れ、茶碗に茶筅を右手側に入れる。

袱紗を真にさばき、両手で天目台をとり、浮かせて少し右に傾けて、ほうづきを手前、向こう、つばの手前、向こうと清め、水指側に置く。

茶筅通しをし、(三度上げの三度打ち)。茶筅を建水の右肩に戻す。

茶巾で茶碗を拭き、茶巾をたたみかえ、釜の蓋上に置く。(唐物たたみかえ、和物なし)

揉み手をし、唐物とり、蓋を開け、蓋は茶入の場所に置き、茶をすくい、茶を三にさばき、指打ちをし、茶杓を握りこんだまま袱紗をとり、草にさばき、茶杓を清め、袱紗を建水ではらいって、もう一度茶杓を清め、袱紗は建水の手前に置く。

水指の蓋をあけ、取り柄杓で柄杓をとり、水を一杓釜にさし、湯を汲み、茶碗にいれ、茶を練る。もう一度湯を組み、茶をしっかりと練り、台を持って置き、茶碗取り込み、浮かせて二回左回しにし、釻付の位置に出し、膝退し、ひかえる。

正客の一口で服加減をたずね、次客の一口で正客が、茶銘、詰を訪ねる。(五種の菓子の礼を言う)

末客の吸いきりで居前に戻り、茶碗が戻ったら取り込み、膝前に置き、総礼をし、(茶碗の伝来の問いに答えて)、茶碗を盆にのせ、天目台は建水向こうに置く。

茶碗に湯を汲み、こゆすぎをし、湯を建水にすて、手で露きりをし、もう一度茶碗に湯を入れ、茶筅通しをし、茶巾で茶碗を清める。(茶巾はたたみかえない) 

和物茶入も両手で取りこみ(和物なれど両手扱い)、左手に持たせて、蓋をあけて茶入の位置に置き、茶杓で茶をすくい、茶杓は茶碗の右上におき、茶をさばいて、内打ちをする。

茶を練り、定座に出し、服加減をたずね、釜に水を一杓さし、袱紗を腰につける。茶碗が戻り、膝前に取り込み、総礼をする。

茶碗を盆にのせて、天目台を持って回り、建水の上の位置に置く。湯を汲み、こすすぎし、手で露を切り、仕舞いの挨拶をする。「お仕舞いにさせていただきます」

水を汲み、茶筅通しをし(三度上げ三度打ち)、
水を捨て、茶碗を茶巾で拭き、茶巾をたたみかえる。

茶碗に茶筅を右横入れ、袱紗をちり打ちして草にさばき、茶杓を三回清め(後先無し•清め拭き無し)、建水の上ではらい、袱紗は腰につける。

釜に水を一杓さし、柄杓をかまえ釜の蓋を閉め、蓋置は元の位置(炉側、三目三目)に置き、蓋置の上に柄杓を真っ直ぐにひき、水指の蓋を閉める。

拝見の所望があると、柄杓を建水にひき、蓋置をもってまわり建水の下座に置き、茶碗を天目台に移して、天目台を火窓に置く。

右手で仕覆の底を一緒にとってもち、盆におき、その手で盆を持って回り、客の正面に回り、盆を置く。


右手で仕覆の底とり、両手で開いて盆の両脇に置き、袱紗をふくたたみで唐物茶入を清め仕覆の上に置き、四方さばきで和物茶入を清め仕覆の上に置き、袱紗はそのまま外側二つ折りにし、袱紗で盆を清める。


揉み手し、唐物茶入、和物茶入と、盆中に戻し、仕覆を取り、両手で開けて手前に置き、点前座正面に回り、右手で茶杓を取り、盆正面に回り、茶入の間から盆にかけ、下に置いたまま二回右に回して、二度に分け定座に出す。

点前座正面に戻り、右手に柄杓と蓋置をもち、左手で右膝を押さえ、三膝膝退室し、建水をもって立ち、三歩下がってから建水回りをし、水屋にさがる。

席にはいり、点前座、三歩手前に座り、三歩膝行し、両手で茶碗を天目台ごと持ち、三歩膝退してから立ち、三歩下がってから回って水屋にさがる。

再び席にはいり、点前座三歩前に座り、三歩膝行して水指をもち、三歩膝退してから立ち、三歩下がって周り、茶道口に座り、一旦襖を閉める。

客の拝見が終わる頃、手のひらを全てついて襖を開け、席に入り、道具正面に座り、正客からの道具の問いに答える。

問いが終わると一礼をし、両手で盆を二回に分けて手前にひき、しっかりと持ち茶道口にさがって座り、建付に盆を置き、主客総礼をし、襖を閉める。

覚書きですので、間違いがございましたら、どうぞお許しくださいませ。

皆さまと稽古に対する想いを共有できましたら、大変嬉しく思います。


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