四ヶ伝「盆点」復習予習

文月になりました。豪雨が続きます。九州地方が心配です。どうか何事もなく誰一人として被害がありませんように。

改めて普通に生活ができ、茶道に関わっていることが本当にありがたいと言うことがよくわかります。常に、感謝を忘れないでいたいですね。

さて、明日は「盆点」のお稽古ですので、

復習予習したいと思います。

「盆点」とは

四ヶ伝の一つ。唐物茶入が盆にのったお点前。

中興名物以上の唐物茶入、盆(和物で可)、楽茶碗、象牙茶杓、曲水指、唐銅建水、竹の蓋置を用います。

唐物以上は、四畳半で行われます。菓子は二種の主菓子に水菓子を一種、三種用意します。

  • 手順の復習予習

建付に茶碗を置き、襖を開け茶碗を持って点前座に進み、茶碗を勝手付に仮置きをする。

盆上の茶入を、茶入のみ膝前に置き、仕覆のつかりをゆるめる。

仕覆のまま茶入を、一旦火窓に置き、腰の袱紗を真にさばき、盆を清める。

仕覆のまま茶入を取り、仕覆を脱がせ、仕覆は敷板上の線上につかりがくるように置き、茶入を清め、盆に戻す。

茶碗を左手前、右真横の二手で膝前に置き、膝退して水屋にさがり、建水を持って入り、襖を閉め、点前座に進み、建水を置き、柄杓かまえて蓋置を定座に置き、柄杓をひき、総礼をする。

袱紗を草にさばき茶杓を清め(拭き戻し有り)、盆の左に茶入と「ト」になるように置く。茶筅は建水の肩に置き、茶巾は茶入をさけて大回りに水指の蓋上に置く。

釜蓋を開け、お湯を一杓茶碗に入れ、茶筅通しをし、茶入をとり茶を入れ、茶碗の中を茶を茶杓でさばいて内で打つ。茶杓を握り混んだまま右手で建水下座の袱紗をとり、草にさばき茶杓を拭き、建水ではらってそのまま清拭きをする(さばき直し無し)

水指の蓋を開け、茶碗に湯を汲む。茶をしっかりと練り、定座に出す。

茶碗が戻されると、茶碗を膝に取り込み、総礼をし、仕舞いの手順を行う。

※盆点の仕舞い特徴は、仕舞茶筅を茶碗にいれ、茶杓はすでに清めているのでそのまま伏せ、茶碗を右、左と二手で勝手付に置き、その手(左手)で建水を下げる。

水を一杓釜にさし、水指の蓋をしめ、正客より、茶入、盆、茶杓、仕覆の所望があるとこれを受け、柄杓を建水にたたみ蓋置を下に置き、茶碗を勝手付に置く。

盆上の茶入を茶入だけ持って客付に回り、袱紗を行にさばいて茶入を清め、畳中央まで出して置く(鐶付の線上) 。続いて、盆、茶杓、仕覆を出す(茶入より後になるように)

建水、柄杓、蓋置を持って下がり、茶碗を下げ、水指を下げ、襖を締める。

客の拝見が終わると、席に入り道具正面に座り、正客からの問いに答える。問いが終わると一礼をし、盆に茶入を乗せて膝前に取り込み、茶杓を左に置き、仕覆を盆の左上に乗せて下がり、茶道口に座り、建付に盆を置き、主客総礼をし、襖をしめる。


台子、特別稽古の前はもちろん、四ヶ伝、小習い…どの稽古の前でも、復習予習したいものですね。

初心を忘れずに、これからも精進いたします。

早く、豪雨おさまってくれるといいですね。 誰一人として被害に遭われませんように願っております。