いよいよ梅雨明け。本格的に暑さが襲って?まいります。皆様、いかがお過ごしでしょうか?
中之島香雪美術館 現在展示中「茶席を彩る中国のやきもの」を鑑賞してまいりました。お約束通り、記事にかかせていただきます♪
中之島香雪美術館
〒530-0005
大阪府大阪市北区中之島3-2-4
中之島フェスティバルタワー・ウエスト 4階
http://www.kosetsu-museum.or.jp/nakanoshima/
四ッ橋筋に面した、ビジネス街、そして好立地。
各淀屋橋駅より徒歩5分、JR北新地駅より徒歩8分、京阪中之島線渡辺橋駅•地下鉄四ツ橋線肥後橋駅より直結(ホームページより)
今回の展示
「茶席を彩る中国のやきもの」
制作年代 南宋時代〜清時代(12世紀〜19世紀)の作品(やきもの)が102点、展示されています。
第1章 茶入と茶碗
第2章 花入と水指
第3章 香合と香炉
第4章 懐石のうつわ
第5章 煎茶のうつわ
当たり前ですが、写真撮影は出来ませんので、写真でお伝え出来ない事が大変残念ですが、ウットリするような作品ばかり展示されています。
特に、自身は個人的に「第3章 香合と香炉」の展示が気にいってしまいまして…
漳州窯 交趾大亀香合 (明時代末期 17世紀)、景徳鎮窯 祥瑞瑠璃雀香合 (明時代末期 17世紀)
この2点は、自身に語りかけてくれているかごとく、色合いから形から、なんとも可愛らしくて、また主張しすぎない風格の素晴らしさに、釘付けになってしまいました。
また、「第3章 香合と香炉」コーナーでは、”形物香合相撲番付表”も展示されていました。
「形物香合相撲」番付表は、安政2年(1855)に出版され、染付85種、交趾64種、青磁29種、 祥瑞19種、 呉須16種、宋胡禄2種の計215種の唐物香合が選出され東西に分けられています。行司に塗物香合3種、頭取に和物の焼物の代表的なもの7種が選ばれ、勧進元に呉須台牛と紅毛2種の計3種、差添に南蛮・寧波染付の2種の、総計230種の香合が記されています。その他は世話人の部に入れられています。
※正確にお伝えするため書籍参照しております。
自身も随分昔に初めて”香合に番付がある”と聞いた時は、まさかこのように”番付表”まて存在している事に大変驚きましたが、200年近くも前に、香合は番付される程、ご立派なやきものである事、また当時の粋な風潮を感じさせられます。
他の展示も見応え満載。美しい天目茶碗や風情がある茶入、目に張り付くような花入と水指、懐石と煎茶のうつわにはつい取り合わせなどを考えてしまうほどワクワクする楽しい展示です。
まとめ
今回の「茶席を彩る中国のやきもの」は、鑑賞時間は、およそ1時間ではないかと思います。(もちろん個人差はあります)。たっぷりと時間に余裕を持って、しっかりと鑑賞していただきたいと思います。
中之島香雪美術館は、2018年3月21日、神戸市東灘区御影の本館につづき、開館45周年を記念し2館目の美術館として開館されました。自身も昨年も足を運んでおりますが、大阪の中心地と言う好立地に、スタイリッシュかつ本格的な美術館を建てていただき、有り難いと思います。
香雪美術館は、朝日新聞社の創業者である故村山龍平(1850~1933年)氏が収集した日本と東アジアの古い時代の美術品を所蔵している美術館です。刀剣・武具、仏教美術、書跡、近世絵画、茶道具など、多岐にわたる収集品を紹介し、あわせて、日本の文化財を守ろうとした村山龍平氏の想いを伝えておられます。
自身が忙しくて、足を運ぶのが遅くなりましたが、「茶席を彩る中国のやきもの」特別展示は2019年8月4日まで開催されております。また、香雪美術館、中之島香雪美術館では、常時、素晴らしい空間を提供してくださっています。
http://www.kosetsu-museum.or.jp/nakanoshima/
http://www.kosetsu-museum.or.jp/mikage/
よろしければ、足を運んでくださいませ。